毎年数える亡き娘の年齢
死んだ子の年を数えるということわざがあるけれど。
解釈を間違えて「死んだ子の歳を数えてはいけない。」ってわけではないと最近気が付いた。
ことわざの意味は、「どうしようもない過去の事を考えてグダグダと後悔するな。」ということで、あくまで比喩表現をしているわけ。
精神的な事を言っているだけで、何も歳を数えてはいけないだなんて事は言ってない。
この記事を書いている今日2021年1月14日はそんな愛娘 梨衣奈(りいな)の7歳の誕生日。
もし生きていたらピカピカの一年生を満喫し楽しんでいた事だろう。
しっかり毎年、娘が生きていた場合の年齢をカウントしてしまっている。
今の気持ちとしては、ことわざみたいに、後悔とか落ち込むとかそういうのではない。
もし梨衣奈が生きていたとして、彼女の目に映る今の僕。
果たしてちゃんとカッコイイパパなのかどうか。
死んだ娘に笑われないよう、恥じない生き方が出来ているのかどうか。
彼女の事を思い出しながらそんなことばかりを考えている。
おかげさまで、人に対する今の自分の姿勢なんかを見直しさせてもらっている。
語弊があるが、人の事を大切に想うイイ機会なのだ。
死んだ子の歳を数えるな。とか言われてもね。それは過ぎ去ったことを後悔しているわけではないんだよ。
天皇陛下が診てもらうような病院にいたとしても救うことができなかったと言われているのが梨衣奈の死因である。
分かりやすく言えば、乳幼児突然死症候群と呼ばれるようなもの。
法医学者によると、心臓突然死。
検案書には、急性心機能不全(疑い)と記されていた。
このような形で亡くなってしまった娘の事。
クヨクヨと落ち込んでいたら、本当に気が沈むだけ。
なにも起きないし始まらない事を理解している。
実のところ、亡き娘の年齢を数えている親の気持ちとしては、もっと前向きなんだよ。
きっとこのことわざを思いついた人は我が子を亡くしたわけではないのだろうな。
亡くなった人の歳を数えてはいけない
解釈が違うと気が付いたものの「死んだ子の年を数える」ということわざの最後に「な」を付けると、やっぱり年齢を数えてはいけませんよ。って事になるのでもう少し考えてみよう。
このように、死んだ我が子の年齢を、もし今生きていたら何歳になるのだろう・・・などと数える事を「死児の齢を数える」というらしい。
まさに僕がしてしまっている事。
なぜダメなのかというと「歳を数えることで俗世に引き止めてしまう」という考え方もあるからだ。
人間が亡くなる事を成仏するというが、それは文字通り、仏さんに成るという事。
仏さんに成らない場合は、生まれ変わってくる事が期待されるという事。
その過程を現世の人間が年齢を数えてしまう事で引き止めてしまう。そういった考えに基づいている。
何を信じるかによって捉え方が変わる話なので、これ以上言及することはないが、こういった見方もあるという事は知っておいて損ではない。
梨衣奈の葬儀は、仏式で執り行い、仏壇もある。
いわゆる仏教道を歩んでもらっているのだが、仏教において亡くなった人の事を受戒するといい、仏門に入った証として、戒律を守る証として、戒名が与えられる。
しかし、梨衣奈の戒名は「梨衣奈」のまま。
こんなに小さな幼い子どもは、何もけがれていないから戒名は必要なく、そのままでいいと高僧の方が教えてくれた。
これについても考え方は様々あるだろうが、俗世に引き止めるとかそういう次元の話では既にないと思っている。
梨衣奈は梨衣奈として僕が命名した名前を背負って召されていったというわけだ。
僕が亡き娘の年齢を数えるとか数えないは、勝手にしろって事でOKじゃないだろうか。
天国の娘も笑ってるはずだよ!「パパ・・・細かいわ!」ってね。
人について考える大切な日
毎年、梨衣奈の誕生日と命日には、自作の動画を見て戒めている。
正直な話、僕は毎度一人涙を流してしまっている。
梨衣奈の事やあの時の場面を思い出して流している涙と、何もできていない情けない自分に対しての涙。
娘は亡くなって尚も僕に立ち止まって考える機会を与えてくれているのだ。
1歳だった娘も今や7歳になる年齢。
7歳の梨衣奈に言われていると思うとまた感慨にふけるというわけ。
本当にな、シャキッと前向いて進んでいかないとだめだわ。
いつまで経っても情けないまんまのパパで立つ瀬がねぇわ。
あかんところは正して、正直に丁寧に生きていかないとな。
なんで娘が死んで僕が生きているんだよ。
彼女は毎回そんなことを考えさせてくれています。
ありがとう梨衣奈。誕生日おめでとう。
誰に何を言われようが変わらないしクヨクヨしているわけではない。
パパは君の年齢を一生数え続けるから宜しくな!
安らかに眠れ。愛してる。
ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。