滋賀の老舗コバコ「CLUB MOVE」
滋賀県のCLUB事情を語るにあたっては避けて通れぬお店がある。
それが大津膳所に構える「CLUB MOVE」

小さな箱ながら、多くの著名人が訪れ、伝説の夜を残してきた名店だ。
※コロナ禍の5月クラウドファウンディングを募集されていたが、各界の著名人からもコメントと支援がされている。
滋賀CLUB MOVE 存続支援プロジェクト
僕がはじめてこの場所を訪れたのは中学3年生の頃。
当時は17時から22時といった夕方に行われるイベントも多くあり、多くの兄ちゃんと姉ちゃんでごった返していた。
中学三年生で触れるCLUB文化。
怖いと感じた印象の方が強かったのを記憶している。

キャッシャーを抜けて入口の扉まで繋がる階段。
人が通るのがやっとなのに、多くのB-BOYたちがタムろしていた。

隙間を縫って入口に向かう。

ドアを開けると、心臓にまで響く爆音。
CLUBで流れるのはLIVE HOUSEで行われるバンドとは違いDJ PLAYなので、音楽が鳴りやむことなくMIXされていく。
終始爆音を響かせ、友人と話すにも耳元でしか聞き取れない。
そんな圧倒的なサウンドに度肝を抜かれた事を覚えている。
イキってビールを口にしたのもこの頃か。
今でも忘れない。この場所でハイネケンの缶ビールを買ってイキって飲んでいた。
当時はビールの味などロクに分かっていない中坊だ。
カルアミルクだのカクテルだのジーマなどはダサいと思い、イキってビールを選んでいた。
旨いなんて全く思っていなかったが、カッコつけて飲んでいたものだ。
この頃は僕はバンドのサウンドにやられていたので、そこまでCLUB文化に魅了されたわけではなかったが、次第に楽しさを覚えるようになる。
爆音で流れるDJのMIXショーに、ショーケースでライブをかますラッパーたち。
確か初期の頃は、京都のアブソリュートクルーの滋賀版というのかな。
MASKやドーベルマンincを筆頭に、ペネトレイトだかのイベントにちょくちょく誘われて遊びに行ったものだ。
なんかみんなカッコ良かったよな。
思い出美化かもしれないけど、同世代や少し年上の諸先輩たちの立ち振る舞いを見て、純粋にカッコイイと思ったもの。
イキってビール飲むでしょ!回ってきたガラス瓶はヘネシー。食らうにきまっている。
今はオーミというショッピングセンターになっているが当時はパルコ。
このパルコ前で、フライヤーなんかを配っているNY STYLEのB-BOYも沢山いた。
ときめき坂にも黒人が経営(?)店番(?)をするGHETTOという店があったり。
MOVEのすぐ下には、LOVE JUICEというお店があったりと割とブラックカルチャーに影響された風景は人気もあり活気があった。
大谷だか東山だかの高校主催のイベントやダンスイベントにも顔を出すようになり、イキって飲んでいたビールの味も分かるようになっていった。
それからWEST COASTにガッツリ魅了されHIPHOP漬けとなっていったわけでございます。
MOVEを最後に訪れたのは2015年頃
今から5年だか前に、MOVEで遊んで以来随分と御無沙汰してしまっていた。
僕はこの店のコインケースを実はずっと愛用している。

ゴムで出来ているこいつは、ビーチで濡れても無問題のストリートギア。
5年も使い込んだせいで、いい加減に劣化し、固くなるわ穴はあくわ限界突破。
嫁はんと娘を連れて久しぶりに遊びに行くことにした。
コロナ禍の影響で、イベントはほぼ流れ、バー営業をされている事は調べていた。
オーナーのDJ K-SUKEさんの電話番号も知ってはいるものの、久しぶりすぎてむず痒いので、いきなり行くことに。
MOVEのコインケースが欲しいねん。K-SUKEさんにも会いたいし。
膳所でメシ食ってからちょっと遊びに行こうぜ!
家族で膳所に降り立ったのが土曜日のPM8時過ぎ。
今日のバ-営業はPM9時からとスケジュールで確認をしていたので、ちょうどいい。
適当にメシ屋に入るが、あいにく予約のみだという。
なんかメンドクサクなって「先にMOVEいこうぜ!」って事で、メシの前にお邪魔する事に。
「少し早いけど・・・大丈夫かな・・・。」
久しぶりに開けるMOVEの扉。
※今日は「いい音楽を聴く日」という洒落た名前を冠したバー営業。

変わらぬK-SUKEさんがそこにいた。

K-SUKEさん!ギャランです!御無沙汰してました。
「おー!ギャラン君!久しぶり!元気してた。」
変わらぬ温かいK-SUKEさんにめちゃくちゃホッとさせて頂きました。
少し早いけどいいですか?
「いいよいいよ!」と気さくに僕たちを迎え入れてくれるK-SUKEさん。
娘がMOVEに来たのはこれが初めて。

思い出話に華を咲かせながら近況を話す。
コロナの影響でやはり大変だったみたいだ。
とにかく飲んで、少しでも貢献しようとするバカな俺。

食事をしていない事を伝えると、横繋がりのお店「串カツ 楽」さんに電話をしてくれた。
ひとしきり飲み、たくさんのお土産を貰い、念願のコインケースを購入し「串カツ 楽」さんへ向かう。

クラブを抜けて食事をする感覚
なんかゲストで他府県に呼ばれたみたいな感覚で懐かしい。

ガールズバーを居抜いた造りが新鮮な「串カツ 楽」さんには初めて訪れた。
ここでもひとしきり飲んで、旨いもんをたらふく食って豪遊した。
めっちゃ旨かったな!ありがとうございます!
結局舞い戻ったムーブ。
「串カツ 楽」さんを出て勢いに乗っている俺は、馬鹿みたいにMOVEに戻る事をチョイス。

バカみたいに飲んで・・・楽しい・・・が、気が付いたら自宅の布団の中。昼でした。
覚えてねぇ・・・・ゴメン嫁。
そしてK-SUKEさんとHOMIES・・ごめんなさい。
覚えてねぇわ途中から。タクシーで帰ってきたってさ。
久しぶりのこの感覚。迷惑を掛けただろう後悔。ごめんなさい。
この日は二日酔いで酒を呑まなかった嫁。ありがとう。
次の日は僕が二日酔い。
この感覚・・・懐かしいわ。
滋賀の膳所に夜に来たなら寄っていくべし!「CLUB MOVE」
ギャランのブログ見てきた!って言ってもなんも出てこないよ!
コロナ禍の大変な時期。こういった箱を失うわけにはいかないだろ。
SAVE CLUB MOVE!金使いに行こうぜみんな!
ありがとうK-SUKEさん!ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。