ラボ教育センターに通う小学校時代
小学校の頃、同級生と山科のラボパーティーに参加していた。

ラボは、英語教室のようなものではあるが、少し趣きが違う。
テューターと呼ばれる先生の自宅に集い、ソングバード、ナーサリーライムといった童謡やわらべ歌を唄いながら踊ったり、テーマ活動といった物語の劇をしていたりした。
テーマ活動での劇のいうのがまた面白くて、不思議の国のアリスやドン・キホーテ、スサノオやタヌキといった物語を聞いて、パーティー全員で情景を思い浮かべながら、小道具は一切使わず人のみで表現していくのだ。
物語は、英語と日本語を交互に織り交ぜて進められていく。
ナレーターや登場人物はもちろん、動物や妖精、波や風、感情までをも人のみで表現していく。
発表会では、各地域のパーティーが集い、それぞれが決めた物語をお披露目していく。
今思えば、ここから俳優や女優を志した人もいるかもしれない。
全員で話し合いながら、各シーンを作り上げていく工程について、当時はダルく感じていたものの、良い経験をさせてもらったと今更ながら思い出す。
セリフは当然、英語と日本語の両方を覚えなければならない。
余りに覚えられずに、物語を何度も聞いて耳コピをしていた。
難しい英語はカタカナにおこしてニュアンスで再現していた・・・がテューターにはチョンバレ。
カタカナで覚えるのはダメだよ!なんて怒られたものだった。
そんなラボでは、中学2年生になると、1ヵ月間ホームステイに行けるチャンスがある。
僕が幼い時からアメリカやドイツといった海外へ出張を繰り返していた父親は『海外を見るべきだ。』と普段は直接教育には口を出さないくせにお金を出してくれたのだ。
恵まれている僕は、おかげさまでアメリカ オハイオ州へ一か月のホームステイを経験させてもらった。
中学二年の夏
夏休みを目いっぱい使ってのホームステイ。
全国から集まった同世代のラボッ子たちで一斉にアメリカへ向かう。
向こうで数日の研修を終えたら、ステイ先の家族とご対面。
ここから先は、ステイ先の家族と自分だけ。
言葉なんてろくに分かりもしない。
精一杯のジェスチャーを使い、知っている単語を駆使しながら、拙い英語で対応していくしか術はないのだ。
ここで僕を救ってくれたのが、タイトルの通りの辞書『GEM』だ。

出発前に親父が持たせてくれた。
ポケットサイズの小さなボディに、和英・英和の両方が盛り込まれている。
今でこそ翻訳機なんていう便利なものがあるが当時そんなものはない。
単語に詰まったら、和英で引いて指を指す。

相手の言葉が理解出来ない時は、辞書を渡して英和で引いてもらう。
あとは笑顔で気合と根性のボディランゲージだ。
おかげさまで聞き取る分には、なんとなく英語を理解する事が出来るようになった。(※当時)
ネイティブなところでいえば、Oh My Godは言っちゃだめで、Oh My Gashと濁していたり。
スペイン系(?)の血が入っているだろう家系だった為か、YesではなくSiと教えられたり。
とても有意義で貴重な経験をさせてもらった事を覚えている。
この時に、この相棒の辞書を持っていなかったらと思うとゾッとする。
ナイスなファインプレーを見せてくれた父親に、今更ながら感謝している次第である。
アリババで世界進出する為に。
最近本業のビジネスの一つとして、アリババに着手し始めた。
WEB上で展開していくので、パソコンで直ぐに翻訳することも出来るし、やり取りもメールで済むわけだが、相手も僕もロボットではない。
そのうち実際に出会うであろう得意先、仕入れ先の異国の人。
彼らとコミュニケーションを取る為には、万国共通語である英語が必須なのだ。
ステイ先の家族が教えてくれたネイティブな英語のニュアンス。
こういったものは顔を合わせ、英語同士で話し心を通わしてこと理解出来る言葉。
これから国外でビジネスを展開していくにあたって、翻訳機があるからとタカを括らずに、生身のコミュニケーションを取れるようになりたいと思うのは当然のことではないだろうか。
そう考えると、やはり原点回帰をして、相棒を手元に置きたいと考えるのは自然の流れ。
正月に親父に久しぶりに会った際に尋ねてみた。

持たせてもらったGEMの辞書。あれ、俺無くしたかな?
『あるで!あれは貸しただけやから返してもらって持ってるで!』
すぐに本棚から持ってきてくれた。


これこれ!ありがとう!無くしたかと思っててん。ほんで新しいの買おうかな・・・ぐらい思っていた。絶版らしいけど・・・。
『そうか!これは便利やしなぁ重宝するよな。』
親父も当然世話になっていたようだ。
『だけどやっぱちょっと古いし、ページとか作るならこれも使うか?』

渡されたのは、アドバンスト フェイバリット和英辞典。
『これは今でも通用するやつで、便利やぞ。』
(パパ・・・レベルがたけぇって・・・。)
※現在、父親はとある上場企業の迎賓館の館長を務めている。つまり会社にとっての国内外のVIPを相手にしているという事。(コロナの影響は当然受けている。)
もちろんせっかくなんでいただきました。
これを使ってアリババで海外進出を図ってみる。
今どきはすぐに翻訳できるものの、実際のところそれがアバウトなのかどうなのかすら分からない。
だからこそなるべく辞書をひいて確かめてみる。
そうする事で、頭に入るし学ぶことだって多くなるはずだ。
辞書を引くという行為が記憶の補助をしてくれるんじゃないかと期待しているわけだ。
確かに、駅前留学やらオンライン英会話とか色々あるけどさ、金がねぇし時間もねぇってんじゃ独学しかねぇんだわ。
辞書片手に勉強してあとはぶっつけ本番の真剣勝負。
かまされる事もあろうけどよ、舐めるな日本人を!
勢いだけで、大和魂ひっ提げて諸外国と渡り合おうとしている青二才。
やれるかな?じゃなくてやるんだよ。
我が子に後々語れるのは、経験と実績のみ。
武勇伝なんかではなく今をリアルに伝えていこうぜ。
2021年1月時点で、パパは英語なんてロクに話せないし分からねぇ。
ホームステイのおかげで多少のリスニングはできらぁが、そんなもんは過去の話。
ブロークンイングリッシュですら話せやしないのが今の現状だ。
君たちがもう少し大きくなった時に、話せるようになっているかな。
密かに頑張ってみようと思います。
2冊の英語辞典
こうしてゲットした2つの辞書。

1983年製ジェムと2004年製のフェイバリット。
パソコンももちろん使うが、こいつらを用いて学んでみる。
現時点では、商品ページ一つ仕上げるのにも一苦労している英語の壁。
強力な相棒を得たものの、僕に使いこなすことが本当に出来るのでしょうか。
気合と根性で世界を相手にビジネス展開を企む僕。
どうなるかはそのうち記す。
2021年のやりたいことに掲げていたのが、アリババの進展。
必ず前へと進んで見せる。
ところで、GEMの英和辞典で面白いところというか時代を感じさせるのが、Umbrellaの項目。

傘はもちろんだが、上空掩(えん)護戦闘機隊とも記されている。
こんな辞書他にないんじゃないかな・・・。
絶対やれる!ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。