やってあげるわ!じゃねぇ
その人(Aとする。)の仕事を補佐として一生懸命支えている人間(Bとする。)がいる。
辛抱強く、キッチリと業務を行なってたBがある日行き詰まり声を上げた。
さすがにAも解決しようと動くものの・・・。
実のところBの仕事の中身なんて全く分かってなんかいないのだ。
上辺しか知らないもんだから、『こうすればああなる。これで解決だろ!』ってな具合。
あまり役に立たないフォローだとしても有難く感じ『頑張ろう!』と切り替えていたB。
しかしあまりに雑な仕事の押し付けが続き、フラストレーションは溜まる一方。
問題は一向に解決せず、時間と技術を駆使して乗り越える日々が続いていた。
爆発の瞬間は唐突に訪れる。『いよいよ限界です!』
さすがに事の重大さに気が付いたAも身をのりだして話を聞く。
話し合いの末、Bが悩み抱えている仕事をAも負担し分散する事に。
B『ここはこうして私がやりますが、これに時間が取られています。なぜなら先方とAさんにしか分からない内容なので進めるには確認事項が多すぎて・・・。』
A『そうか。ここは俺がやっといてあげるわ。他に問題は?』
B『この部分で詰まっているのですが、正直辛いです。』
A『それは仕方がない部分やわ。俺も忙しくてやってもらわないと困る。こうしたら簡単やろ。』
B『・・・・。分かりましたやりますね。』
話し合ったものの今一つ問題の解決には至らない。
そんな中、また難題を持ってくるA。
難題といってもAのパスさえきっちりしていれば済むような内容。
B『これこうしてもらえると助かります。』
A『分かった。やってあげるわ!』
言ったものの結局やらないA・・・。
やらないというより続かないというのが正しい・・・。
結局全く解決しない。
数日後、AがBに仕事を受け渡しにまたやってきた。
A『これここまでやっといてあげたから。あとできるやろ。』
B『ありがとうございます!引き受けます。・・・。』
こんな調子でBの負担を根本から見直そうとしない・・・どころか知ろうともしないA。
Bの気持ちもつゆ知らず。
自分はやった気でいるもんだから、『これでBも楽になるな。』なんて本人の前で言ってしまう始末。
反論しようものなら、二言目には『俺で出来るし。やってあげるわ!貸して!』ってな具合だ。
しかも若干怒りキレ気味に。
やれるならてめぇでやれよ!って話。
Bの仕事を知ろうともせず、なんでも簡単に物事を捉えているのだ。
口癖は、『やってあげるわ。』と『簡単やん。』
もちろん複雑に考えずにシンプルに物事に取り組む姿勢は大切だがあまりに度が過ぎている。
キレイごとを言うつもりはないけれど、仕事を取ってくればいい。数字を上げればいい。というものでもないだろうに。
残念なことに・・というか当然の結果なのか、Aの事を心底信用し慕っている人間はあまり見受けられない。
ビジネスありきで繋がっているだけにしか見えないのだ。
そんなAは、口では『人の喜ぶことをしろ。』『人の話を聞け。』『思いやりが大切。』なんて吹聴するもんだから外面(そとづら)だけは悪くない。
営業マンの鑑とも言えるのかもしれないが、仲間や身内に対してまで「営業トーク」を交えて話す必要はないのではないだろうか。
上っ面だけ一丁前
AはBの仕事なんか全部自分ひとりでこなせると内心ではずっと思っているのだ。
口では『仲間が大事!』『Bがいてこそ!』『一人じゃできないから。』なんて言ってはいるのだが、実のところ「営業トーク」を巧みに使いこなして、押し付けているだけなのである。
Bだって馬鹿ではない。そんな事は当然お見通し。
だけど、生活の為、家族の為、お金の為だと言い聞かせ、言ってはならない事は決して口にせず。
今日も懸命に仕事と向き合っているのである。
そんなBだって時に弱音を吐く。
ぶっちゃけ『もうやめようかな。』『ここで無理して働かなくても・・・。』
こんな声をこぼしたことがあるぐらい。
Aの態度に疲れ切っているが、Aの事を変えようと動いたところでのれんに腕押し。ヌカに釘といった状況。
そんな動きをする方がかえって疲れてしまうという負のスパイラル。
結局Aみたいな人とは、分かった上で付き合うしか方法はないのかもしれない。
やってあげるわ!の言葉に凝縮
この一言が押し付けがましいAの人柄を表しているわけである。
自信に満ち溢れ、なんでも適当に言い切るもんだから、見当外れの事を言っていると分かっていようが、ペースに飲み込まれてしまう人は多い。
気が付いて、反論しようものなら、逆ギレ。もしくは拗ねてしまう。
大人子どもな人間で、物事を決め付けがちなところもある。
型に嵌めたがる一面も垣間見れる。
- 血液型がこうだから。
- ○○はどこどこ出身だから経験しているはず。
- あのタイプにはこうしたらいい。
- あいつは、誰々と同じ性格。だからこう。
そんな人間でも、弱いところがある。
そう権力だ。
- あきらかに立場が上。
- 著名人。
- 知識量が豊富。
- 経験値の差。
このような権力者に対しては、ペコペコヘーコラと媚びへつらってしまうのだ。
そんな姿を見ていると、早いうちに痛い目にあった方が良いのではないだろかと心配になる。
しかし世渡り上手なので、こういった問題はひらりと回避できてしまうのだ。
周りから見れば、『逃げているだけ』の時もあるのだが、平然を装う矜持は当然持ち合わせている。
それがバレていようがお構いなく平然を装うという強さも兼ね備えている。
上から目線なのは当然として、承認欲求が強すぎて、あの手この手で功績の自慢をしたり、武勇伝を語ってみたりもする。
聞いているこっちとしては、「その話何度目?」「出た!武勇伝!」「ハイハイ凄いですね!」ってな具合。
ハッキリ言って「知らねぇよそんな事。」となってしまうわけである。
こういう人間は大成か破滅の両極端な最期を迎えるのだろうなと思っているわけである。
仲間に囲まれて楽しめるのか、結局一人になってしまうのか・・・・可哀想にすら感じてしまう。
ある意味凄い。とんでもない人間だという事だ。
AとBが分かり合い、助け合う事ができればと望むものの、外野の僕にはどうしようもないのが現状なのである。
Bの立場で言えば、Aに期待せずに飲み込んで我慢するか離れるか。二つに一つな気がしてならないわけである。
BだってAの仕事をすることで、恩恵を授かり、イイ目をしたことだってあるとは思う。
常に天秤にかけざるを得ないこの状況をどうにかすることできないのだろうか。
最後までAとBの立場や役職については触れていないがやめておく。
今日は、無力な自分を嫌ってAの事を分析してみた次第である。
一つだけ確信を持てた事がある。
「やってあげる!」なんて言い方は、とにかくカッコ悪いという事。
そんなダサい真似だけはしないでおこうと思います。
ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。