借金地獄から必ず抜け出す。
2019年9月 苦渋の決断に迫られていた僕は債務整理をする事にしました。
認可決定=個人再生成功まで辿り着いた僕がこれからしていかなければいけない事。これまでしてきた事をまとめました。
これからしていく事は至ってシンプルです。
認可決定を受けた返済計画に基づき、予定通りに借金を返済をしていくだけ。
履行できないと、再生計画が中止となる可能性があり御破算にするわけにはいかない。
大切なのはこれまでしてきた事。結果があるのには理由がある。
今現在、借金問題で頭を抱えている方も、いずれかの方法で必ず解決に向かう事が出来ると信じてみて下さい。
同じように僕が実際に経験してきたことですので。
借金総額1300万円が260万円に減額されました。
合計7社から1340万円の借り入れをしていた多重債務者だ。
結論から先に申し上げると、僕が行ったのは、小規模個人民事再生。
これが認可されたおかげでサラ金や銀行ローン、カードキャッシングで作った借金は1/5に圧縮されました。

きっかけは、2019年9月の業績悪化による給料の減額。
月収70万円ほどを本業の給料として毎月頂戴していた当時。
業績悪化の責任を取る事になった結果、収入が3割以上減となり毎月の返済は難しい・・・。
というよりも無理と認め、国の法律を頼る事にしました。
とにかく情報が必要だった僕は、借金問題の解決方法をWeb上で検索しました。
- 全額チャラにしてこの借金地獄から抜け出したい。
これが第一に浮かぶ本音。
調べてみると債務整理にも色々ある事を知る事が出来る。
順番に検討してみようではないか。
当時の僕も同じように検討していました。
結果、小規模個人再生を行なうと決意し、専門の先生、特に借金問題に強い先生を探す事にしました。
人に話しにくい問題である以上、悩みましたが2つの無料サイトに登録し打ち明けました。
早々にサイトを通して法律事務所からのメールがあり、司法書士の先生ご紹介頂き面談。
司法書士の先生との面談後、弁護士の先生をご紹介頂き、契約を結び今日に至ります。
僕が支払ったお金は弁護士費用のみ。内訳を知る由はございませんので悪しからず。
それでは、借金問題で頭を抱えていた僕が個人再生を受けるまでに検討した内容をみていきましょう。
過払い金請求による減額
弁護士事務所がTV広告まで打って宣伝をしているのでご存じの方も多いと思います。
詳しくは他所様のページでたくさんの説明がされていますので割愛しますが、
支払いすぎた利息があれば、その分を『過払い金』として返してもらえるという事。
支払いすぎた利息と言っても、利息制限法所定の制限利率を超える利息のみ。
つまり利息制限法違反の利息を支払っていた場合に適用できる内容である。
入出金を繰り返した僕の借金生活ではそんなものはございません。
全額返しては、また借りて。借りてはまた返して。繰り返し。
過払い金請求で僕の1300万円の借金が減額されることはないと思いました。
任意整理を選ばなかった理由
次に思いつく官報には載らない比較的制裁が少ない方法。
それが『任意整理』である。
任意整理は、第一に債権者との和解に持ち込むという事ですが、法的な強制力は無い。
任意整理によって受けられる可能性がある事をリストにまとめると。
任意整理のメリット
- 返済計画の引き直し=長期の分割払い。
- 利息のカット=減額か廃止。
任意整理のデメリット
- 信用情報に事故情報(ブラックリスト)として登録される。5年程。
- 借金自体のの減額が認められる事は少ない。
- 財産の処分を求められる場合もある。
- 全て各債権者との交渉次第。
そもそも任意整理というものは、個人でも出来ますが、基本的に弁護士を通して行なう事が多いもの。
しかし弁護士を通して行なうといっても、裁判所を介さずに私的な交渉をしていくものなので、計画通りに進む可能性や望む結果には至らない場合がある。
借入先が少なくて、借金額自体も少ないのであれば検討の余地もあるかもしれないが私の場合はどうだろう。
本来1300万円の借金を5年=60か月で返す予定だ。
借入先の約定や利子とかを無視したとしても毎月21万6000円の返済をしなければならない。
この返済計画も稼ぎがあるうちはいいが、減給により途端に頓挫したわけである。
では支払える金額へと返済額を少なくしてもらった場合はどうだろう。
下記の通りである。
返済額を半分以下にする交渉が成立したとして毎月の返済額を10万円にしてもらった場合。
- 1300万円÷10万円=130か月=10年10ヶ月
返済額をさらに半分にしてもらい毎月の返済額を5万円にしてもらった場合。
- 1300万円÷ 5万円=260か月=21年8か月
これだけの年月をかけて返済していくわけである。
子どもが成人して、もしかしたら結婚して孫が生まれてきているぐらいの年月だ。
この金額なら返せない事はないはずだけど・・・。
債権者には申し訳ないが、未来も何もないと僕は思いました。
ましてや任意整理による和解交渉のあとに『やっぱり辞めたい。』
などといって再度弁護士費用をかけて別の道へ進む。なんて可能性もあるわけだ。
僕にはこの方法を取る事はどうしても考えられなかった。
自己破産を選ばなかった理由
借金を0にする。チャラにする。
なんていう徳政令的な方法はただ一つ。
そう。かの有名な『自己破産』だ。
じいちゃんが死んでから数年後。
祖母の会社がいよいよマズくなった時。
自己破産を行なっている光景を子どもながらに見て感じておりました。
いざ自分が検討するようになるとはな。
『おばあちゃんごめん。』
今は亡き祖母は、大変な状況にありながらも僕の事を気にかけてくれていた。
『本当にごめん。ちゃんとするわ。』
話が脱線しましたが、自己破産申請において考えられる事を上げてみましょう。
自己破産のメリット
- 借金が全額チャラになる可能性がある。
自己破産のデメリット
- 信用情報に事故情報(ブラックリスト)として登録される。10年程。
- 自分名義の財産は全て処分しなければならない(生活必需品等を除く)
- 投資やギャンブルで作った借金は免責不許可事由にあたる。(絶対ではない。)
- 自己破産をしたことが官報に公告される
- 免責不許可の場合,破産したことが市町村役場に通知される
- 連帯保証人がついている借金は保証人が代わりに返済する。(一括返済を請求される場合もある。)
また、破産手続中は公的な資格を使った仕事に就けなくなります。(弁護士やガードマンも)
それに住居も自由に移転できず、郵便物も破産管財人によって調査される場合があります。
※これらは破産手続き中のみの制限で、免責が認可されれば解除され市町村役場への通知もされません。
こういった事が考えられますが、一番気にしたのが、全ての財産の処分である。
中古の分譲マンションを所有している僕ですが、これは失いたくない。
いや。失うわけにはいかない。嫁はんと娘はどこに住めばいいのか。。。
覚悟を決めたとはいえ多少の世間体は気にするもの。
突然の引っ越しは嫌に決まっている。尾ひれがついた噂でそのうち持ち切りになるわけだ。
そんな不憫な思いをするわけにはいかない。
- 一番のデメリットは『世間の目』ではないでしょうか。
0からスタートで立ち直る方法でもありますが、僕は上記理由を第一に自己破産の道を選ぶ事はありませんでした。
個人再生(個人民事再生)を選びました。
個人が対象のこの制度は、民事再生法に基づく民事再生手続きです。
裁判所へ申し立てる事で再生計画案の認可、不認可が決議されます。
個人再生を行なうにあたり考えられる事をまとめました。
個人民事再生のメリット
- 裁判手続きの為、法的な強制力がある。
- 債務額を最大1/10に減額する事が出来る。
- 利息のカット
- 財産の処分や資格制限を回避できる可能性がある。
- 投資やギャンブルなどの免責不許可事由があっても可能。
- 3年から5年の分割払いで返済していく。
個人民事再生のデメリット
- 連帯保証人がついていれば迷惑をかける事になる。
- 10年間信用情報に事故情報(ブラックリスト)として登録される。
- 個人再生をしたことは官報に公告される
- 自己破産よりも要件が厳しいところがある。
- 手続を自分で進めていかなければならない。
- 債権者の不同意によって認可されない可能性がある。
一番のメリットは、財産=僕の場合は中古マンションを処分しなくて済むという事。
この時点で候補に挙がった事は言うまでもありません。
個人再生を利用する為の要件を見ていきましょう。
これらは、民事再生法に則っていますので、必ず満たしていなければなりません。
順番にみていきましょう。
個人再生の共通要件
- 債務者が個人である事。
- 債権者に継続的にまたは反復して収入を得る見込みがある事。
- 借金総額が5000万円を超えていない事。
これらを前提に下記項目が必須です。
再生手続開始原因があること
債権者に多大な損失をもたらす個人再生の手続きですので、
やむを得ないと認められる状況を説明できなければ利用することは出来ません。
再生手続開始申立棄却事由がないこと
不当な目的で再生手続きを開始した場合や、再生手続きの費用が払えない場合は認可されません。
また、再生計画案そのものを作成できない場合や、計画した再生案を継続する事が出来ないと判断された場合も認可されません。
再生計画を開始するにあたり、自分の作った借金と誠実に向き合う事が出来ない人に認可決定が下ることはないという事。
※手続きを弁護士に委任した場合は、当然弁護士費用は請求されます。
弁護士さんからの請求、取り立てが実は一番厳しいのでは無いでしょうか。
小規模個人再生と給与所得者等再生の違い
個人再生には2つの方法が用意されていますが、違いをみておく必要があります。
返済額の違い
返済額に大きな違いがあり、小規模個人再生の場合は、
再生債権額が3000万円を超える場合は1/10まで借金を減額する事が可能で、債務を多く減らすことが出来るのが特徴です。
僕の場合は前述の通り、1/5に減額する事を認めて貰えました。
(借り入れ総額1300万円→減額後260万円)
一方で、給与所得者等再生の弁済額は、【可処分所得の2年分以上】と定められており、
尚且つ小規模個人再生を利用した場合より必ず高額でなければならないとされています。
以上の事から、返済額は、
- 小規模個人再生<給与所得者等再生
という図式となります。
消極的同意を得られるかどうか。
返済額が少ないのがいいに決まってますが、小規模個人再生の場合は、
各債権者が再生計画を認めなければ認可される事はありません。
詳しくいうと下記の通りです。
- 再生債権者の頭数の半数以上
- 再生債権総額の過半数を有する再生債権者
3社の借金先があれば、2社が反対すれば不認可。
4社の借金先があれば、2社が反対すれば不認可。
5社の借金先があれば、3社が反対すれば不認可。
こうなります。
総額300万円の借金があるとして150万を超える債権者が反対すれば不認可です。
2社から75万円ずつ、1社から150万円の借り入れをしている場合。
150万円の借入先1社から反対されれば不認可となります。
どの債権者も再生計画を提案された際に『分かりました!』『了解!』とはならないはずです。
裁判所が定めた期限内に異議がある場合は申し立てる方法をとるのですが、『異議も出さずに認め頷きもしない。』
期限を過ぎるのを黙って迎える為、『消極的同意』という表現となるわけです。
一方、給与所得者等再生の場合は、同意を取る必要が無いため、異議の部分だけとってみれば必ず認可されるわけです。
異議を申し立てる可能性の高い債権者からの借り入れが多い場合は、返済額が高くなろうと給与所得者等再生を選ぶしかありません。
経験則から申し上げますと、債務整理、個人再生のおける未収に関しては税務上損金扱いとする事が出来るとの事で、異議を唱える債権者は少なくなってきているそうです。
※僕の場合は大手サラ金や銀行からの借り入れが多かったので、弁護士の先生はこのように教えてくれたのかもしれません。
小規模個人再生で腹を括る。
実際に、給与所得者等再生の場合の返済計画と、
小規模個人再生での返済計画を自分なりに試算し、あまりの返済額の違いに驚愕し、
小規模個人再生で債務整理を行なう事を決意したわけでございます。
その後、無事に認可決定を受けましたので、後は3年間を掛けて返済していくのみ。
→個人再生認可決定通知書 弁護士からの返却書類 自己破産をする前に。
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3か月おきに合計12回の返済を行なっておきますが、
はじめての返済日が2020年8月末でしたので、各口座に振込入金の手続きを行ないました。
認可決定後 第一回目の返済日 振込完了
- SMBCコンシューマーファイナンス株式会社管理第一センター:66,800円
- ライフカード株式会社:71,500円
- 楽天カード株式会社債権管理部:34,700円
- 株式会社オリエントコーポレーション首都圏管理センター:24,400円
- 株式会社セディナ中部統括管理センター:26,300円
- 合計223,700円
完済できず申し訳ない気持ちはありますが、全5社への第一回目の返済を終えました。
借金でお困りの方にも必ず道があるはずです。
心を入れ替えるチャンスともいいます。
生きる理由は分からないが、死ねない理由なら沢山ある。
これが全てだと思います。あと11回。
必ずやり遂げる。ギャランでした。
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借金問題で本当にお困りの方へ必要であれば。
※関西・近畿圏にお住いの方の場合
●京都(四条烏丸)に出向くことが出来る140万円以下の借金でお困りの方へは司法書士の先生を。
●借金の総額が大きく個人再生、もしくは自己破産を検討されている方で、大阪(北浜)へ出向くことが出来る場合は、弁護士の先生を。
それぞれ実際に僕がお世話になり解決に導いてくれた先生方を当然無料で直接ご紹介させて頂きます。
当生瓶ブログの問い合わせフォームよりご連絡頂ければと存じます。
※ご相談頂いてから先生方にその旨をお話ししますので必ずではない事予め御了承下さい。
関西・近畿圏以外の方から受けたご相談は、先生方の横繋がりを確認させて頂きます。
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本当に有益な情報は、生の声にしかないと思っています。
読んで頂いた記事は、当時「生の声」に救われた私の実話です。
おかげさまで私ギャランは画面の向こうで生きています。
少しでもお力になる事が出来れば幸いです。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。