脇目も振らずにコツコツと
駆け出しの営業マンは、数字を追いかける現実に衝撃を受ける事だろう。
自分でやる以前に奔走する営業マンを傍目で見ている時。
一回の受注で数百万の粗利を上げている人や少額の案件を『たった数万円や』と言っている人がいて、随分と華やかな世界だと感じていた。
会社の屋台骨を支えるのは、バックヤードの人間だと思っているが、数字を上げて利益をもたらす営業マンが活躍しなければ話にならない。
どれだけ素晴らしいインフラが整備されていようが、利益に繋がる話を持ってこなければ意味がないからだ。
一見、華やかな営業の世界だが、そこに身を置くと話は別。
泥臭いことだろうが、ある種『御用聞き』として、間を取り持たなければならないのだ。
3月から『新しい事をせぇ!』と会社の代表から直々の指示を頂いた僕だが、当然予算がついている。
『新しい事』をするにしても、最低限の食い扶持は、我がで稼ぎ確保しておかなければ『何をやっている?』と言われるのが関の山。
【何も言われないうちが華】という言葉があるが、裏を返せば【言われ出したらバカ】って事。
馬鹿たる所以は、言われない時に何もしてこなかったからだと肝に命じておく。
これまでの経験上、どれだけ進捗を話して共有していようが、肝心なところでの成果を挙げられていなかったら全てがオジャンになってしまうという事を心得ている。
せっかく築き上げてきたものを人の手によって崩されるのはもう勘弁だ。
勘弁だと言うものの、当然、【人の手】によって破壊されているわけではない。
全ては自らの行動により招いた結果である事を頭に叩き込んでおけば、同じ過ちを犯す可能性は下げられるのではなかろうか。
営業のテーマを掲げておく。
- 自分程度の物差しで計らない事。
- 脇目を振らずにコツコツと継続する事。
これが自分が現在掲げている営業のテーマである。
自分程度の物差しで計らない事。
得意先様が求める商材はなにか。
どれを必要とされているのか。
必要なものを提案する事ができれば良いのだが、キレイに需要と供給がハマるような商品は限られている。
よって手持ちの商品の中からそれをピンポイントに絞り出すのはほぼ不可能という事。
我がのしょうもない小さな物差しで計り、勝手に決め付けず、なんでも提案していくのが大切なのだ。
この件に関しては、2つの成功事例を直近で目撃した。
一人諦めていない営業マン
とある商品を買い込んだ営業マン(以下Aとする。)がいて、その商品を全営業マンで拡販するように共有した。
Aさんも仕入れた時点で【売り先が確定】していたわけではない。
そしてAさん以外は、全員が『これは売れない。』『値段が高い。』などとそれぞれが好き勝手に文句を口にしていた。
- 一応既存の得意先に案内する者。
- 案内すらしない者。
こんな状況だった。
ここでAさんが取った行動は、とにかく得意先に発信していく事。
武器を手にしたAさんはこの商品を基に新規営業まで仕掛ける徹底ぶり。
既存も新規も問わず、サンプルを手に売り込みを行ない続ける・・・。
結果、熱意が通じたのか、需要に嵌まったのか、数日後、徐々に発注書が届くようになり、気が付けば全数を売り切り、新たに仕入れをするに至ったのだ。
唯一【自分の物差し】で計らなかったAさんからしてみれば当然の結果だったのかもしれない。

商品と値段が合えば買ってくれる先。
ある得意先は、なんでも買ってくれる事で有名だ。
しかし値段は厳しく、一般消費者が見たら驚愕するような指値が返ってくる。
それでも不用品を買い取ってくれるので、廃棄する費用を考えると多少でも現金化が出来るのでメーカー・商社問わずに大事にされている。
この得意先に対してこんな噂が立っていた。
『最近全然値段をつけてくれない。』
コロナ禍のこのご時世だ。
さすがに本当に要らないものまでは買い取ってくれやしない。
今回、とある商社より倉庫の在庫を一掃したいとの依頼を受けた僕は、在庫品の商品リストを預かった。
不親切な商品リストだったが、その全てに市場価格と商品画像を提示し例の得意先へ案内をしてみた。
この時点で別の営業マンからは『商品が多すぎやわ!無理だと思う・・・。』という言葉を頂いていた。
数日後、得意先からこのような返答が・・・・。
『この値段なら全数一括で買い取りさせてもらいます。ちょうどこういう雑貨を揃えたかった。』
向こうからしてみれば、取り扱いラインナップとして希望していた商品だったというわけ。
指値は厳しかったが、値段を出してくれた。
さっそく商社に交渉した結果、【全数一括】で決着する事に。
- 在庫が無くなってスッキリの商社様
- 多少の利益を頂戴した自分
- 希望する取り扱い商品を安値で買えた得意先
- メーカー品を驚愕価格で手にする事ができる消費者様
四方良しの形が見事に決まったというわけだ。
我がのしょうもない物差しで計り提案を怠っていたらこのような結果を得る事はなかっただろう。
脇目を振らずにコツコツと継続。
とある先輩営業マンが調子のいい時に、しょっちゅうこんな事を事務の女の子と話していたことを覚えている。
事務処理の為か、事務の女の子に申し伝える営業マン。
『これ1万個決まったわ。』
すると事務の女の子。
『この商品を1万個!スゴイですね。』
対する営業マン。
『10万円しか儲からなかった。大したことないわ。』
これを聞いて皆さんはどう思われるだろうか。
10万円【しか】儲からなかった・・・?だと。
凄い事が言えるもんだなと当時から感じていたが、自分が同じポジションに立った今どう思うか。
『10万円の利益が出た。少ないかもしれないがありがたい。これで売り先と仕入れ先の両方に自分の存在をアピールできた。次に繋げよう。』
どこまでいっても『ありがたい』のだ。

これっぽっち。
みたいな言い方をする事は、今後も僕は一切ないだろう。
これもある種【自分の物差し】で計ってしまっている証拠である。
調子の良い時こそ、謙虚にいかないとダメなような気がしてならない。
明暗を分ける突破力
今月の初頭に僕の予算を管理する人間(Bさんとする。)にこう言われた。
『今月いきなり+200万の利益を上げろって言われても無理やろ?』
こう返答した僕。

そうですねぇ・・・すぐには無理かもしれませんが・・・+200万ですか・・。
僕なんぞになんの期待もしていないBさん。
ここで僕に火を付けてくれた事には気が付いていないようだ。
(これで+200万いったらスゲェよな。やってやる!あがいてやる。)
奔走する僕は、前述の通り【我がのしょうもない物差しで計ったりはしない。】
物事を勝手に決め付けるのは足を止める理由にはならないのだ。
ボロカス言われようが、提案をし続ける。
【検討して下さい。】ではなく【返事を下さい。】の押しの営業。
新規だろうがお構いなく。
こちらの条件を伝え、思い切って突っ込んでいく。
例の如く【ボロカス】に言われようが、【無下】にされようがお構いなし。

次だ次。必要としている人が必ずいるはずだ。
こうした動きが功を奏したのか、月末まで10日を残した4月19日。
少額だろうがコツコツと積み上げた結果。
おかげさまで+200万の確定が目に見えてきた。
今回増えた新規の得意先様とも長期的なビジネスが展開出来れば良いと心から願っている。
たまたまかもしれないが、動いた結果こうなった。
どうやら【考えて動く】より【動きながら考える】のが正解みたいだ。

スピードを落とさず、波に乗っていく。
本気で願い、本気で行動すれば、なんかしら答えが出てくるもの。
こう信じてさらに突き抜けられるように奔走しようと思う。
ものさし=スケールだ。
小さな物差しで決め付けていたらいつまでも我がのスケールは大きくならないって事。
とりあえず良かった・・・本当にありがとう。
ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。