コロナ禍における感染予防の必須アイテム
体温を計り、手の消毒をする。
入店前の感染防止対策の一環として、店先には、検温器や消毒液が置かれるようになってきた。

消毒に関しては、手をかざすだけで消毒液が噴霧されるオートディスペンサーが人気。
我が会社でも、コロナ関連の商品は、多く取り扱っているが、今日は消毒液の話。
とある大手メーカー品の消毒液を拡販しているのだが、ふと気が付いた。

本体を販売しているところと協力していけば、お客様も本体の製造メーカーも自分も消毒液のメーカーも喜ぶかも。
オートディスペンサーの本体を販売されている商品ページには、決まってこう書かれている。
※消毒液は別売りです。
『つまり中身の供給は行なっていないから別で買ってね。』ということ。
小売店や販売店なら分からなくもないが、専売で販売していると思われるメーカーさんも同じ内容が多い。
いずれにしても『消毒液は他で調達せよ。』との事なので、取り扱いしている小売店の販売ページを覗いてみる。

・・・思いのほか、お高いのよね。
OPEN価格の商品なんかでも、とにかく高い。
安いのを見てみると、恐らく過剰在庫をバタきたいのだろう処分特価品や謎のメーカー品。
『せっかく本体を手に入れたのに中身はどうするねん。』
『どれを選ぶねん!』ってなるわけ。
本体を売ったなら、ちょうどいいやつを紹介してくれよ!って話。
お手頃で信頼のおけるナイスアイテムを案内してくれたら親切なのに。
結局のところ、買うも買わないも選ぶのは消費者や総務、購買担当者なんで、提案ぐらいはしたらいいのにな。と思うわけ。
商売的に言うならば、本体よりも中身を売って信頼を得る事ができたら、きっと継続的に利用していただける。
これからの時代、マスクや消毒液は必須だろ。
提案した消毒液が、定番品となれば、消費され続けるんだぞ。
こういった定期的な受注を期待できる商品、商売というのはそう多くあるものではない。
ユダヤの商法的に言うと『口を狙え』に近しいところがあるというわけ。
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本体を入れる事が出来たなら、消毒液もナイスプライスで良質な商品を提案すれば利用率は高いのではなかろうか。
それをみすみす『※消毒液は別売りです。』だなんてさ・・・・。
何故みんな喜ぶ商売なのか。
『お客様も本体の製造メーカーも自分も消毒液のメーカーも喜ぶかも。』と定義してみたがどうしてか。
売った『自分』だけが得をしてるんじゃねぇの?と思われるかもしれないがそうではない。
こういう図式だ。
- 良質な商品をできるだけ安価で手に入れたいお客様。
- 本体は売れたが、それで終わり。継続的な商売は期待できない本体の製造メーカー
- メーカーから仕入れた商品を定番品として継続的に売りたい自分。
- 作った商品の価値を下げずにロット単位で定期的に卸し売りをしていきたい消毒液のメーカー。
各目線で見てみよう。
消毒液のメーカー目線
製造した消毒液は、細かい商品だ。
家具や雑貨はともかく、消毒液のような商品を扱う大手メーカーは特にそうだが、ケース単位どころかロット単位で売りたがる。
これが買い手に対する条件で、エンドユーザーへの直送なんていう細かい配送はしたくないし、そもそも個配の機能はない。
自分の目線
定番品であれば、メーカーの出荷条件に則り仕入れて、倉庫で積んで自分が在庫を持つわ。
在庫を持っているので、最低ロットどころか全国に1個から個配送ができるよ!
だけど・・・販売先をまとめるのが大変だな。
一個から出荷の手続きをしたり小回りは効かせられるけど、エンドユーザーの対応や注文自体をまとめるのは大変だ。
カスタマーはせずに、直送先を誰かがまとめてオーダーしてくれたらいいのにな。
本体の製造メーカーの目線
個配は可能だし御客様の対応は出来るけれど、そもそも消毒液の取り扱いがない。
仮に安価で良質な消毒液を仕入れ出来たとしても、色々コミコミにしていくと、結局は高値どころか定価を超えてしか販売できない。
なによりも消毒液って一回の発注ロットが多すぎる。
在庫を積んでまですることなのか。
だいたい運賃はそれほど安くないし、細かい金額の商品を扱う事自体が難しい。
お客様目線
本体はいいのが買えたけど、消毒液がない・・・。
安物の謎のメーカー品は怖いので買いたくない。
できれば有名メーカーの消毒液がいいけど、どこも高すぎ。
近所のドラッグストアで探すも売ってないし・・・高くてもしょうがないか・・・。
このようにそれぞれに希望と要望があって、得手不得手があるが、それを叶えるのが、今回提唱する四身一体の形である。
当然馬力のあるところは『自分』は不要で、消毒液のメーカー←→本体の製造メーカー←→お客様で済ませればいいし。
もっと言えば、本体か消毒液のどちらかを製造しているメーカーが足りない方を作ればそれで済むのかもしれない。
ここでの問題としては、扱い品としてのジャンルが異なりすぎるということぐらい。
『ことぐらい』というものの、この問題をクリアするのは意外と難しかったりもする。
ようは、【消毒液のメーカーが本体を作ったり】、【本体のメーカーが消毒液を作ってみた】ところで、果たして信頼性はあるのか?って話。
しいて言うなら【消毒液のメーカーが本体】を作るのは可能性がある気がする。
極端な例え話を言えば、コカ・コーラが自動販売機を自社で製造してようが、別の機械を使っていようがコカコーラであればみんな買うだろう。
しかし自販機の製造メーカーがコカコーラを作ることはできない。
ありえないだろうが、仮に作れたとしても、『しょせん似て非なるもの』という事。
つまり、コカコーラ社みたいにワンストップでエンドユーザーの元に商品をお届けする事が出来るのは、信頼のおける消毒液を製造しているメーカーのみとなるわけだ。
こう考えると、本体の製造メーカーが『※消毒液は別売りです。』と書いてしまうのも合点がいく。

だけど、勿体ない。
せっかく本体を直接販売したのに、その後の継続したビジネスに目を向けないだなんて。
ある意味【アフターサービス】の一貫とも言えるのにな。
ウォーターサーバーを売っている会社が、サーバー機だけを販売していると思うか?
本当に売りたいのは毎月定期的にお届けする【水】なのだ。
本当に勿体ないと思う。
痒い所手を届かせるのが問屋業
ここで登場するのが、日本の古き慣習とも言える問屋業や流通業。
つまり自分みたいなバイヤーやブローカーと呼ばれる人間なのである。
間に入ることで、お互いの要望を取りまとめ、泥臭い事を一手に引き受けるのが役目。
問屋の中には、小回りの利いた事はしない、できない。というところも多数存在するが、早い段階で柔軟性を持った会社ほど活気があるのが現実だ。
もちろん、【小回りの利いた柔軟な対応】を取り入れたところで、物量過多で苦労するケースもあるので、実務とのバランスを考えると判断は難しい。
それでも【間に入ってマージン】を頂く以上は、【誰もやりたがらない事】を引き受けていかなれば価値がないと僕は思っている。
問屋なんぞ、一見邪魔な存在に感じるかもしれないし、昨今は直販も増えてきているのが現状ではあるが、これが存在意義というわけだ。
切り替えが柔軟な問屋はメーカーとなる場合も多い。
こうして問屋機能を持ったままメーカーに進化した場合は、当然の如く小回りが利くので直販に乗り出すのが早いし、最初から直販のみで展開する場合も多い。
当然、全国に販社を持っているので、直販をせずとも、圧倒的なスピードで露出することも出来るというわけだ。
理想と現実を並び立てたものの、まだまだ発展途上の我が社の場合は、選択肢が限られているので、泥臭い事を引き受けながら販路を拡大していかなければならない。
今回、消毒液を仕入れた自分は、別の販売先は既に決まっているものの、せっかくなので、新規開拓をして売り込んでいこうと考えたわけである。
こうして、ようやく話が本題に戻るのだが、今回手にしている消毒液の売り先を、本体を直販している製造メーカーに絞ってアプローチを始めた次第である。
製造メーカーとの考え方の相違
本体を直販している製造メーカー数社にアプローチをしかけたものの、今回は良い成果を上げることができなかった。
中には、代表取締役まで話がいったものの、最後は『システム的に難しい。』という断り文句で退けられたわけである。
間に営業マンを挟んでしまったので、直接話ができなかったのは残念な事だが、数社アプローチをした感触でいえば【継続的なビジネスの可能性】については考えている人はいなかった。
今回は、あいにく営業マンとしか話ができず、一社を除いてはその人だけに判断をされてしまっていた。

やり方がまずかったかな・・・・。
諦めずにアプローチを続けていこうと思うものの、前述していた【ウォーターサーバー】と【直販】のやり方で展開した方が良いのではないかと考えはじめている。
アプローチを仕掛けながらも、どのようにすれば実現できるのかを逆算していこうではないか。
もしこのブログを見て『いいねそれ!』『手伝ってやろうか。』『話を詳しく聞かせろ!』というお方がおられましたら是非ともご一報下さいませ。
ところでさ・・・商売なのは分かるけどさ・・・。
コロナ関連の商品は適正価格で販売しようよ。
儲けばかりでなく、近江商人の三方良し、四方良しの精神で助け合って乗り越えたいわけである。
諦めなければ必ず道は拓けると信じている。
ギャランでした。
本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。