書評まえがき ※ネタバレ注意

本記事は、「ユダヤの商人 世界経済を動かす」著者 藤田 田(デンと発音して下さい。)氏の本について掘り下げています。
既に読まれた方が多いかと存じますが、あくまで自分自身の経済的発展と人間的成長。
つまりお金に慕われる人間になる為に、本書に書かれたお金儲けのノウハウと哲学を、自分の場合と置き換えながら頭に叩き込み、見直し実践していく為に書き綴っています。
藤田 田氏の言葉と私ギャランの解釈が入り乱れておりますので、まだ読んでいない方や、無駄な考えが不必要な場合は、本記事は読まずにオリジナルをお買い求め下さい。
カバー新訂されたものが発売されていますし、中古品なら当時のものも手に入るかと。
もちろん電子書籍で手に入れる事もできますので悪しからず。
ユダヤ人の数字バランスの考え方。
大衆心理というか数の暴力というか。
商売や営業に関わる人間である以上、数字が全て。数字は嘘をつかない。という真理は必ず通る道。
通るどころか、新入社員やフレッシュのうちは諸先輩方から叩き込まれる内容のはずだ。
どんなキレイごとを並べようが、結果は数字に反映されて判断を下されるのだ。
本書「ユダヤの商人」の第1ヶ条も数字の事から幕を開ける。
本書については、商人であるから手に取った人が多いであろうが、最初に数字で納得させるとこの後に続く内容の信憑性がグッと深くなる。
穿った見方をすれば、読者に対してこういう意図を含ませているようにも感じとれる。
しかしまんまとハマってしまう。
意図があろうがなかろうが、冒頭一発目から、78対22の宇宙の法則を引き合いに出して、数字の話をしてくる藤田 田氏。

カネ儲けのノウハウとして第1ヶ条に挙げられた「78対22の宇宙の法則」これこそがユダヤ商法を支える法則だという。
例に挙げられているのは、
- 正方形の中に円を描いた際の面積バランス
- 空気中の成分バランス
- 人間の体内の水分量とその他の物質量の構成比
これら全てが78対22という割り合いが守られてできているという事。
このバランスが崩れたら、人間は死んでしまう。
だからこれは人間如きの力ではいかんとのしがたい大自然の宇宙の法則であって、不変真理の法則なのだという。
またこの78対22の数字については、厳密にいうと、絶対的なものではなく、±1程度の誤差はあると説明している。
ある時は77対23の時もあれば、78.5対21.5の時もあって、完全に決めつけた固定数字でないというところにもヒントが隠されており、「頭の柔らかさが大切」という後の項目に通ずる伏線が張られている。
いや、伏線が張られているというより、「78対22の宇宙の法則」については本書を読み進めるにあたって必ず押さえ知っておかなければならない公理なのだ。
宇宙の法則を頭に叩き込み考える。
どんなことであっても基本的な考え方は「78対22」のバランスが肝心だという事が理解できたならば具体的に考えてみる事にしよう。
氏が引き合いにしているのは、お金を「借りたい人」と「貸したい人」
どちらが多いかというと、それは「貸したい人」
銀行が例に挙げられていた。
銀行の収入源の一つとして挙げられるのが貸金業。
言わずもがな、銀行は、預金者から預かったお金=借りてきたお金を貸す事で収益をあげている。
もし、借りたい人のほうが多くなってしまえば、たちまち銀行の経営は成り立たなくなってしまう。
これが「貸したい人」の方が多いことの証明なのである。
例え話は他にもあり、「貸したい人」は、超低金利の利息であろうが、銀行にお金を預けている。
預けている事=貸しているという事。
一般庶民であればあるほど、引き出せない低金利の定期預金なんかに喜んで手を出している。
このように「少しでも儲かる!」のであれば、「貸したい人」となってしまうのだ。
さらに背伸びをしてしまった一般庶民は、理解もしていない投資話を鵜呑みにして信用してしまう。
結果、騙される人が後を絶たないという事が、なによりの証拠だと氏は教えてくれた。
つまり、22の借りたい人に対して、78の貸したい人がいるという事。
仮に騙すとしたら、どちらがカモになりえるか・・・・圧倒的に後者の「78の貸したい人」だろう。
カモと言えば、聞こえが悪いが、どちらを顧客にするべきかと考えるともっとスマートだ。
「78の貸したい人」を相手に、商売を行なうのが、成功への近道だという事はいうまでもない。
そもそもユダヤ人は金融業で巨万の富を築き、成り上がってきたと聞いたことがある。当然の結果なのだ。
「借りたい人」と「貸したい人」を例に挙げて教えて下さったが、「宇宙の法則」を当てはめて考える事の大切が良く分かる内容である。
パレートの法則=ばらつきの法則
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則(べきじょうそく)。
つまり統計モデルの1つである20対80の法則の原点とも言えるのが、ユダヤの公理である「78対22の宇宙の法則」ではないだろうか。
ばらつきの法則ともいわれているが、ビジネスシーンでもよく聞く言葉だ。
- 熱心に働く者が8人いれば、不真面目な者が2人いる。
- サイトに訪れる人の8割は特定のページのみを閲覧している。
- 作ったサイトの2割は人気ページで、あとの8割は賑やかし。
- 真剣に打ち込むといっても8割程度で2割は抜けている。
- 売り上げの8割は、全商品のうち2割の売れ筋商品のおかげ。
適当に思いつくままに挙げてみたが、当てはまっているのではないだろうか。
藤田 田氏が日本マクドナルドで押し出した「バリュープライス」というものがあるが、その中でも特にパレートの法則(彼の場合は、当然ユダヤの公理「78対22の宇宙の法則」)を実践的に利用した好例がある。
それがサンキュープライスだ。
つまり390円でハンバーガーセットをお客に提供するというもの。
紐解いてみると、ワンコインである500円を78対22で当てはめると、代金390円(78):お釣り110円(22)なのだ。
※計算式は単純に(500円×0.78=390円)と(500円×0.22=110円)
語呂も良いがバランスもいいって事。
さらに商品も良いっていうのだから売れない訳がないという事だ。
ターゲットを絞り考えてみる。
ハンバーガーセットの値付けという実践例を知り、金銭の貸し借りでも垣間見た「78対22の宇宙の法則」という原理原則については応用を利かせていくべき事だと思う。
なぜならこれはユダヤ商人を支える法則なのだから。
実際に法則を利用して考えてみる。
この比率と割合を意識してみると、どんなことでも本質が見えてくる気がする。
何がしたいかによってその後の対応や行動は変化するものの、どのように考えるべきなのかはおのずと見えてくるのではないだろうか。
現代で言えば、Youtuberなんかが流行っており、今や既にオワコンとすら言われている時代。
しかしよく考えてみると、業界人同士が集まらない限り、未だ演者の方は「22」のままなのではないか。
今見て下さっているこのブログだってそうかもしれない。
アメブロやミクシーなどのブログ全盛期はさておき、オワコンとすら呼ばれている2020年の今。
「今更ブログ?」なんて声も聞こえてきそうだが、継続的に投稿を続けている人間がどれだけいるのだろうか。
結局「宇宙の大法則」の中で推移しているのではなかろうか。
ならば・・・ブログ、Youtubeともこれから参入していったとしても、まだまだ十分に勝算があるのだ。
※「22」の始めた人間の中でも、更に「宇宙の法則」が発動するというのはまた次の話。ブログを始めてから、1年間続けていられる人間は全体の3%・・・などとも言われている。
何度も繰り返して考えていくのだ。
「22」の始めた人の中でも「78対22の法則」がまた現れるのだから。
そして上位3%の続けた人間の中でもまた「78対22の法則」が発動されるわけだ。ごく自然に。
こうしてターゲットや目標を選定したあとも、ひたすら法則に則り、フルイにかけていく。
これを繰り返すことで、自分の進むべき方向が確立され、見誤る確率もグッと下がるって事。
「オワコン論派」と「まだいける派」
さぁ今はどちらが「78」で、「22」なのだろうか。
恐らく「78」がオワコンだと周囲に漏らし叫んでいるであろう今。
「宇宙の法則」に則って考えてみれば、好機だと捉えてみる事ができるのではなかろうか。
こんな時代にブログやYoutubeを再開し続けようとしているバカかもしれない。
しかし、そのうち「オワコン論派」だった人たちが振り向いてくれることになるだろう。
その時は、「78」の御客様だ。辞めるなんて事を今思う必要はない。
「78対22の宇宙の法則・・・どちらにつくべきか。
だいたい「78」が「まだいける派」で演者側だとしたら、そもそもが成り立たなくなる。
広告収入が主なのに、みんな中身を知ってしまってさ・・・・成り立たなくなるに決まっている。
実際に、あまりに流行りすぎて一回はそうなりかけたけど、大元の運営側もそれをちゃんと理解しているのだ。
その結果、広告表示の条件を変更したり策を講じてくれたってわけ。
流行りに便乗しようとしたポッと出は締め出されたわけ。

これをチャンスと捉えないでどうするのだ。
小手先のテクニックでは通用しない時代。
ちょうどいいじゃねぇか。
いつだってはじめは少数派・・・一見かっこよく聞こえるが、これも宇宙の法則に則った話なのである。
「22」を相手に商売や何かを仕掛けるよりも、「78」を相手取った方が効果的に反響が出てくるのが当たり前。
数の暴力をどう使うか。
「宇宙の法則」を一つのヒント程度に思っていてはダメ。
こいつをまずは頭に叩き込んで物事を動かしていく。
分かりさえすれば、選ぶ事が出来るのだ。
常に活用させていただきます。ギャランでした。
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本記事の執筆者は私、ギャランです。
言わずと知れた芸能人より芸能人。
中学受験・高校留年・就職・起業・出戻・結婚・離婚・再婚・愛娘の死・個人民事再生・不妊治療etc...
経験してから我がを知る。
バカは死ななきゃ直らない。なってみやがれこのバカに。
『パパの子どもで良かったな!』
いつまでもこう言われ続ける親父を目指しています。
オリジナルレイクスタとは僕の事。